ドイツではペットボトルを返すとお金がもらえる?エコな仕組み「Pfand」

日本では当たり前の「ごみ分別」。家庭ごみを出すとき、コンビニのごみ箱に捨てるとき、私たちには自然と資源ごみを分別する習慣が根付いています。日本の資源リサイクル率はとても高いと言われていますが、他の国ではどのように資源ごみがリサイクルされているのでしょうか。

今回はドイツの「Pfand(プファンド)」というリサイクルの仕組みを紹介します。いかに資源ごみを捨てさせないようにするか考えられたこの仕組みは、飲料容器を返すとなんとお金がもらえるというもの。それでは、詳しく説明していきます!

ドイツでは、ペットボトル、缶、瓶を返すと、お金が!

ドイツでは2003年からPfandという取り組みが実施されています。Pfandとは預け金という意味。ペットボトルや瓶をリサイクルすると、お金が返ってくるという仕組みです。 たとえば、「Einwegpfand 0.25€」と記載されたペットボトルのミネラルウォーターを買うと、0.25ユーロが商品代金に加算されます。飲み終わったあと、スーパーマーケットなどに設置されている返却機にその容器を入れると、バーコードが読み取られて、0.25ユーロが返ってきます。

Pfandの価格は、容器の大きさや種類によってさまざまです。もちろんどんな容器でもお金が返ってくるわけではなく、Pfandに対応しているペットボトルや瓶に限られますが、多くの飲料容器が対応しています。 お金が返ってくるので、多くの人がペットボトルなどを捨てずに返却するというわけです。ドリンクは日常的に消費するものですから、たった0.25ユーロでも、ちりも積もれば山となるで、50本なら12.5ユーロ。つまり、1ユーロ125円とすると、約1260円。なかなか無視できない金額になります……!

でも、Pfand返却はちょっと面倒らしいです

Pfandの返却機

この仕組みをドイツ滞在中に体験した人の意見がたくさんのブログやSNSに載っていますが、この返金というのが、現金ではなく、小売店で利用できるクーポンとして発行されるので、「失くしてしまった」「別の店に行かないとクーポンが使えなかった」など、使いづらいという声も散見されました。

また、Pfandに対応していても、その店舗で取り扱いのないものは、返却機で認識されないこともあるそうです。なんだか買ったお店に返却しなければならないのは、なかなか面倒な気もします。そもそも、安いと思って買ったら、Pfandに対応していない商品で、返却しようとして返却できなかったエピソードも。

消費者視点ではなく、店舗視点に切り替えても、なかなか大変なこの仕組み。返却機が導入される以前は店員が処理していたそうなので、返却機によって小売店舗の負担はきっと減ったことでしょう。 実際に施行されてから、もう15年以上が経っていて、国民の生活にしっかり定着しているようです。お金のために返すという実利的な動機かもしれませんが、「返す」という行動が、暮らしのなかにエコな感覚を育んでいるようにも感じます。

リサイクル or リデュース。ライフスタイルは選べる!

Pfandって、リサイクルを促すには、とても良くできたシステムですよね。もしお金が返ってくると思うと、自分自身もやはり返却に行くと思います。ただ、とても便利なシステムかというと、そうではないかもしれません。果たしてその便利さを追求する必要があるのでしょうか。

もちろん店舗の負担は少ない方がよいのですが、製造業者と消費者には、適度に面倒なくらいでちょうどよいのではないかと感じました。少しくらい面倒な方が、「そもそもごみを出さなければよい」という発想を促すこともできます。

ライフスタイルはそれぞれが選べるのですから、マイボトルやタンブラーの利用など、ひとりひとりがリデュースに努めることも大切です。ということで、Pfandはリサイクルのためにひと手間が必要になること、それ自体にも意味があるように感じました。

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