コーヒー生産者と直接つながる「Black Ink Coffee Company」

日本でもよく見かけるようになったフェアトレードコーヒー。今回は、フェアトレードコーヒーとしては後発の「Black Ink Coffee Company」を紹介します。

アメリカ大陸の一番北、一番東にある小さなメーン州で始まろうとしている、この新しい取り組みは、決して大規模なものではありませんが、サステナブルな暮らし、サステナブルなビジネスのあり方を教えてくれる気がします。

元軍人がつくったエコなコーヒー焙煎所

「Black Ink Coffee Company」の活動は、まだ本格的に始まっていません。この記事を書いている今、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、開業資金を募集している最中です。まだ期限まで日が残っているにもかかわらず、すでに目標額を達成しているので、2019年6〜9月から本格的に商品を提供しはじめるようです。

代表のパーカー・ラッセルさんは、「ベテラン(veteran)」と呼ばれる米軍の退役軍人です。彼が派兵されたときの、とある出来事がBlack Ink Coffee Companyを立ち上げるきっかけになりました。

彼は故郷から遠く離れた派兵先で、空き時間に帰国したら自分がなにをしたいかずっと考えていました。あまり知られていないことですが、米軍の派兵先では、コーヒー会社が兵士にコーヒーを無料提供しているそうです。その利他主義的な取り組みに刺激を受けたラッセルさんは、帰国したらコーヒーを仕事にして、ペイ・フォワード(社会に恩返し)したいと考えるようになったそうです。多くのコーヒー焙煎所のように、コーヒー好きが昂じて立ち上げたのとは少し違う出発点がここにあります。少量生産をポリシーとして掲げていることも、セルフビルド的でサステナブルなビジネスのあり方を模索しているように見えます。

生産者も消費者もうれしい、直取フェアトレードが生む好循環

Black Ink Coffee Companyは、自社のコーヒーをスペシャルティフェアトレードコーヒーと位置づけています。一般的に、フェアトレードとは、適正価格での貿易取引のことを指します。しかし、ラッセルさんは、フェアトレードからさらに一歩踏み込み、農場との直接取引をすることで、さまざまな付加価値を生み出そうとしています。

農場と直接契約をすることで、農場と親密な関係を築くことができます。また、十分な対価を支払うことで、生産過程を効率化するための化学肥料などを使うことなく、無農薬、ヘルシーで上質な豆を生産することができるというわけです。投資家にばかり有利な市場取引から抜け出すことで、良質な豆を生産できるばかりか、結果として農場の経営が安定していきます。消費者も、生産者も、双方にとってうれしい仕組みというわけです。

また、こだわっているのは、無農薬と直取引だけではありません。コーヒーバッグやポッド、パッケージまで、生分解性の素材を使用していて、温室効果ガスを最小限にする配慮がなされています。

今後の動向に注目! 日本に送ってもらうこともできる!

Kickstarterでのクラウドファンディングは、2019年4月2日で完了する予定。カップやTシャツなどのオリジナルグッズのプレッジ(支援した対価)も魅力的だけれど、やはりオーガニック&ハンドセレクテッドなコーヒー豆が気になります!

Kickstarterのプロジェクト終了後、すぐに販売が始まるのか、また別のクラウドファンディングプロジェクトが立ち上がるのか、詳細は不明ですが、ECサイト(https://blackinkcoffee.com)からの商品の発送は世界各国に対応しているとのことなので、今後の動向に注目です!

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