フランスのゼロ・ウェイスト” Zéro Déchet”の5原則とコンポスト活用

フランスで最近よく耳にする「Zéro Déchet (ゼロ・デシェ=ゼロ・ウェイスト)」。ゼロ・ウェイストとは、生活習慣を見直すことで、私たちが出すごみの量及び環境への悪影響を減らすムーブメントのことです。

この記事では、フランスでのゼロ・ウェイストの5原則と、コンポスト利用について紹介します。

ゼロ・ウェイストの5原則

Zero Waste Paris(ゼロ・ウェイスト・パリ)によると、ゼロ・ウェイストムーブメントには5つの原則があります。

1.Refuser (拒否すること)

  • 必要のないものを拒否すること
  • 使い捨てのもの(買い物袋や綿棒等)を拒否すること
  • 再び価値を見出すことができないものを拒否すること

2. Réduire(減らすこと)

  • 必要な量だけ買うこと
  • 浪費(過度な包装や食品廃棄等)を避けること

3. Réutiliser (再利用すること)

  • 再利用可能なものを優先的に買うこと
  • 貸すこと、借りること、中古品を買うこと、修理すること、あげること

4. Recycler (リサイクルすること)

  • 再び価値を見出すことができるものをリサイクルすること

5.Rendre à la terre/composter (土に還すこと/コンポスト)

  • 有機物を土に還すこと (コンポスト)


Zéro Déchet(ゼロ・デシェ)において、リサイクルは一解決法に過ぎないとされています。

実際に、フランス国内で出るごみのうち、約40%しかリサイクルされていません。したがって、ごみ自体を出さない社会を作ることが、Zéro Déchetが目指すところです。

※パリとパリ周囲での廃棄物ゼロを推進する団体

生ごみの処理に有効なコンポストの普及

このムーブメントにおいて、個人、団体、企業などがさまざまな形でごみを出さない社会づくりに貢献しています。そうした取り組みの一つが、コンポストです。

フランスにおける家庭ごみのうち、3割を占めるのが生ごみであり、他のごみに混ざって捨てられることが多いのが現状です。

今日では、約400万人のフランス人が生ごみ専用のごみ箱を用意しており、そのなかで生ごみを肥料として再利用している人もいます。

今回は、家庭内でコンポストを実践しているネジマさんにお話を伺いました。

コンポストを始めようと思ったきっかけは何ですか?
ネジマさん:家庭から出るごみを減らしたい、地球環境を守りたいという思いから、コンポストを始めました。

コンポストでできた肥料をどのように使用していますか?
ネジマさん:自宅の庭でトマト等の野菜を育てているので、コンポストで出来た肥料を庭の土に混ぜて使っています。

コンポストの使い方について教えてください。
ネジマさん:まず初めに、コンポスト容器に細かくした草や木の枝を敷き詰め、その上に生ごみを入れます。夏の間は、定期的にコンポスト容器の中身を掻き混ぜ、冬の間は、あまり触らないようにします。

ネジマさんの自宅で使われている木製のコンポスト容器

コンポストを行ううえでの注意点について教えてください。
ネジマさん:コンポスト容器の中身が湿りすぎていないか、乾燥しすぎていないかを定期的に確認すること、必要であれば乾燥しているもの(草や木の枝等)を入れることが重要なポイントです。

また、生肉を入れることはもちろん、酸性の食べ物(例えば柑橘系果物)を多量に入れるのは避けるべきです。

ごみのリサイクルから、ごみを出さない社会へ

ごみの問題はフランスに限った問題ではなく、世界的な問題です。この問題を解決するために、私たち一人ひとりの取り組みが重要です。 その一歩として、「ごみをリサイクルする」という考えから「ごみを出さない社会をつくる」という考えの転換が必要に違いありません。そして、コンポスト等の身近でできる活動に取り組むことが、持続可能な社会の創造に繫がるのではないでしょうか。

About the author : Nobuhiko

大学時代に環境問題に興味を持ち、イギリスの大学に都市開発学を学ぶため、交換留学をする。現在は、フランスの大学院にて都市開発学を学び、地域通貨のプロジェクトにインターンとして携わる。趣味は、街巡り、水泳、料理。

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