割り箸もプラスプーンもプラフォークもいらない!ポケットサイズのカトラリーセット「Outlery」

クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、ファンディング終了3日前の執筆時点で、なんと約20000%の達成率を記録している「Outlery」という携帯用カトラリーセットを紹介します。日本円にして、約62万円という目標額が控えめすぎるとはいえ、1億2000万円以上を集めるというのはすごいこと。プロダクトだけではなく、消費者のゼロ・ウェイストへの意識が高まっていることが感じられます。

小さく収納できるカトラリーセット&箸

Photo by Outlery

「Outlery」は、ポケットに入れられる小さな組み立て式のカトラリーセットです。カトラリーは、スプーン、フォーク、ナイフのセット。大きさは63mm×82mm。一方、箸のバージョンもあり、こちらは箸1膳。大きさは、80mm×24mm。これさえあれば、家でも外出先でも、シングルユースの食器を使う必要はありません。

ステンレス製なので、洗いやすく、清潔です。組み立てもネジ溝を回してつなげる形なので、簡単な上、強度もあります。長く使えるプロダクトでしょう。

注目したいのはプロダクトデザインです。従来もアウトドア用の類似製品はありましたが、アウトドアシーンでの使用を想定されているため、レストランでは使うには厳しいデザインだったのではないでしょうか。

一方、Outleryは、そのコンパクトさも特筆すべきですが、ポルトガルの人気カトラリーブランド「Cutipol」を彷彿とさせるデザインが秀逸です。このデザインなら、外出先だけではなく、レストランや自宅での普段使いでもばっちりです。

箸のバージョンが用意されていることは、さまざまな食文化への配慮がうかがわれ、ポイントです。ただ、箸1膳の割には大きい印象があり、3つの食器が収まっているカトラリーバージョンのコンパクトさが際立つところです。

カトラリーセットは、6種類の色展開。同じく箸も6種類の色展開。元々は5色展開でしたが、Kickstarterでの目標金額の達成により、色が追加されました。ステンレスならではの質感はそのままに、メタリックなものから、マットなものまで、幅広い好みに対応してくれそうです。

深刻なプラスチック製カトラリーの消費

Photo by Brian Yurasits on Unsplash

パーティー文化に外食文化。アメリカでは、プラスチック製の食器を使う機会が多くあります。では、ひとりのアメリカ人が一年間で消費している使い捨てカトラリー(と箸)はいったいどれくらいなのでしょうか。

答えは、なんと1000個。アメリカの人口は約3.3億人ですから、その一人ひとりが一年間に1000個も使い捨てていると考えると、深刻さがうかがえます。この莫大な量のシングルユースのプラスチックには、ガンなどの原因になりうる有害化学物質BPAが含まれているうえ、マイクロプラスチックなどの海洋環境汚染にもつながります。地球にもヒトにもよくありません。

一般的な代替素材としては、木製のカトラリーが提案されることが多くあります。しかし、長く使いつづけていく上では、清潔に保つことがステンレスに比べれば難しく、エコではあるものの最善策とは言えません。

BYOC! BYOC! BYOC!

Photo by Outlery

BYOCは「Bring Your Own Cutlery(自分のカトラリーを持ち歩こう)」の略です。こういった優れた製品が普及することで、日本で一時期流行した「マイ箸」のように、自分のカトラリーを携帯していることが「当たり前」になるとよいですよね。ゼロ・ウェイストを心がけるというよりも、世界中でもっと日常的な習慣になっていくと、少しずつ何かが変わっていくはずです。

ちなみに、Outleryは、Kickstarterでは、出資者に42%オフの53ドルで販売中です。少し強気な価格設定ですが、長く使えることやプラスチックゴミ削減に貢献できると考えれば、決して高くはありません。なにより20000%というクラウドファウンディングの達成率を考えれば、今まさに社会から求められているプロダクトと言えるのではないでしょうか。

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