オランダのバス停がミツバチにやさしいグリーンルーフに!

オランダのユトレヒト市のバス停は、屋根が緑化されています。外観がグリーンでやさしいこともあり、まちの景観向上にも寄与しているのですが、とてもエコな取り組みのようです。今回は、ユトレヒト市役所の担当者にメールを通じてインタビュー。詳しい取り組みについて教えてもらいました!

ヨーロッパで最も健康なまちになりたい!

Photo by Gemeente Utrecht

ユトレヒト。オランダ第4の都市であり、地理的にはほぼ中央にあるまちです。日本では、ミッフィーの故郷として知られています。その他、ユトレヒト大学の名前もよく耳にするのではないでしょうか。

さて、地域行政のミッションとして掲げているのは、ヨーロッパで最も健康な地域を目指すというもの。近年、ユトレヒト市は、急激に成長していて、居住者が増加しています。とはいえ、日本とは人口規模が違います。オランダ経済省のサイトによると、オランダ全体の人口が1700万人。ユトレヒト州がうち7.5%だそうですから、127.5万人。ユトレヒト市は、ユトレヒト州の州都で、人口は約34万人(2016年時点)。川越や所沢、東京で言うと新宿区や北区、中野区くらいの規模です。ユトレヒト市について詳しく知りたい方はこちら(PDF動画)をチェックしてください!

そんなユトレヒト市は、人口増加に伴って、暮らしや働き方について、さまざまな課題が生まれているよう。課題解決に挑戦して、健康で幸福な市民が、魅力的で経済的にも強い都市で暮らせるように取り組んでいます。そして、ユトレヒトが健康なまちになることは、その周辺地域へも貢献にもつながるはずと考えているそうです。

都市環境の改善をバス停から

Photo by Gemeente Utrecht

そこで着目したのが、バス停でした。市内の316のバス停の屋根に多肉植物のセダム(マンネングサ)を植え、96のバス停にはソーラーパネルを設置しました。すべてのバス停の照明にはLEDを採用し、ベンチは竹製にするというエコへの徹底的なこだわり。さらに、電気自動車への対応も完了したそうです。うーん、かなり先進的!

このグリーンルーフのバス停は、さまざまなメリットがあります。まず、まちの細かな埃や塵を捕まえてくれること。そして、雨水を蓄えるので、バス停内の冷却効果があります。さらに、市内の生物多様性にも寄与していて、昆虫、なかでもミツバチにやさしいとのこと。ミツバチは、その役割が大きいにもかかわらず、世界的にその個体数が減少していて危惧されています。その他の種類のハチや、鳥も集まりはじめているそう。

良いこと尽くしのセダム。あまり世話に手がかからないそうですから、300以上のバス停に植えるのには最適というわけです。

ポジティブな部分ばかりを紹介しましたが、このバス停の実現には多くの苦労を伴ったそうです。計画当初は、古いバス停をリノベーションする方向だったにもかかわらず、EUの法律により、それが許可されず、新しくバス停を作りなおさなければならなかったとのこと。

さらに、このバス停の設計そのものも簡単ではなかったようで、非常にデザインと設計の工夫が施されているといいます。土、水、植物の重量を支えつつ、排水機能も備えています。実は、構造設計図を見せてもらいましたが、かなり複雑で、美しくシンプルな外観以上に、複雑な設計によって実現されていることが分かりました。

次の計画も少しだけ教えてもらいました……!

HONEY HIGHWAY

市の担当者の方が「きっと興味を持ってくれるはず……」と教えてくれたのは、ユトレヒト市が計画している次の計画。なんと世界最大の「Bee Hotel(ミツバチホテル)」をつくるとのこと。高速道路広告を手掛けるInterbest社と、Honey Highwayという幹線道路や高速道路沿いにミツバチが暮らせる花畑を展開する団体とコラボレーションして、実現に取り組んでいるところだそう。

今後も展開も楽しみです!

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