トランプ大統領がプラスチックストローを発売!

トランプ大統領の公式ストアに登場した新商品。それがなんとプラスチックストローだということで物議を醸しています。なにかとその発言が話題になり、毎日おもしろいニュースを届けてくれるトランプ大統領ですが、今回のプラスチックストローの発売には、どのような意図があるのでしょうか。

トランプストロー

「プラスチックストローよりも大きな問題がある!」

Official portrait of President Donald J. Trump, Friday, October 6, 2017. (Official White House photo by Shealah Craighead)

ガーディアン紙によると、7月19日、トランプ大統領は短めのプレス対応を行いました。イランのタンカー問題など、世界情勢にまつわる質問が続いた後、ある記者が「あなたはプラスチックストローの禁止に賛成ですか?」と訊きました。

すると、トランプ大統領は「プラスチックストローよりも大きな問題があると強く思っている」と答えました。そして、「プラスチックストローの問題は興味深いんだ。だって、ストローってすごく小さいじゃないか。皿や包装紙、他にもたくさんのものがもっと大きいし、同じプラスチックでできているだろう? それなのに、皆がストローにばかり注目している。ストローよりも他にたくさん気を配らなければならないものがあるじゃないか。」と続けました。

実はそう的外れでもないトランプ大統領の回答

Photo by Jonathan Simcoe on Unsplash

同記事では、このトランプ大統領の回答は、妙な説得力があると述べています。そうなんです。いろいろと過激な発言も多いトランプ大統領ですが、これについては、そう的外れでもないのです。

ガーディアン紙は「プラスチックのアメリカ」という特集を組んだことがあり、その記事では、次のような事実が述べられています。

・ビニール袋は、平均的に12分しか使われないが、それを分解するのには450年がかかる。

・プラスチックストローは、海洋プラスチックゴミの1%程度でしかない。

・プラスチックストローを禁止しても、それだけでは、気候変動もプラスチック汚染も解決しない。

もちろんプラスチックストローの使用を控えることは、ゴミ削減のボリュームよりも、暮らしの身近なものから変えていくというマインドの変化への影響が大きいように思います。

しかし、少し加熱しすぎているストロー禁止の流れを、「環境劇場」と劇場型キャンペーンと揶揄している識者もおり、たしかにストローにばかり注目してしまうのも視野が狭いのはたしか……。今回に限り、トランプ大統領は皮肉にもまともなことを言っていると記者も書いています。

でも、プラスチックストローを発売してしまうところがトランプ流……?

Photo by Romain Paget on Unsplash

プラスチックストローの問題は、もはや政治問題になっており、現代の「a war of culture(文化戦争)」とアメリカでは呼ばれています。問題の本質は、プラスチックを暮らしから減らしていくことや、身近なものを変えることでエシカルな視点を持つことであるはず。それがいつの間にか政治論争の道具にされてしまっているようです。

そして、トランプ大統領は、「リベラルな紙ストローは役に立たない」というキャッチコピーを添えて、「TRUMP」とレーザーで彫られた真っ赤なプラスチックストローを再利用可能・リサイクル可能と打ち出し、10本15ドルで発売したというわけです。

この仕掛け人はおそらくトランプ氏の選挙運動責任者であるBrad Parscale氏。同週に、彼は濡れて使えなくなった紙ストローの画像をアップし、「これが経済に対して彼ら(リベラル、民主党)がしようとしていること。使えなくなるまで握りつぶしてしまえ。」とツイート。

炎上目的ではないまともな発言があったかと思いきや、皮肉をたっぷり込めたこんな商品を発売してしまうトランプ大統領は、やはり炎上好きと改めて納得……。しかし、後日談として、7月末の時点でこのストローはなんと46万ドルの売上を記録しています。

プラスチックストローの問題を政治のネタに終わらせることなく、暮らしを見つめ直すきっかけのひとつとして考えていきたいものです。あなたはどう思いますか?

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